「荒川区子どもの権利条例案」に賛成の討論

私は日本共産党区議団を代表して議員提出議案第3号荒川区子どもの権利条例案に賛成討論をおこないます。

本条例案は「子どもはあらゆる場面において尊重され、権利の主体として誰もが等しく、命が守られ、医療や教育、生活への支援等を受け、もって生まれた能力を十分に伸ばして育つことができ、暴力や虐待や有害な労働等から守られ、自由に意見を表明し、仲間をつくる権利を持っている」と規定し、こどもの権利条約の「4つの原則」①生命、生存及び発達に対する権利②子どもの最善の利益③子どもの意見の尊重④差別の禁止を反映したものとなっています。

今回、文教・子育て委員会として子どもの権利条例制定にむけての「4つの原則」に基づき学習会を重ねて一致点を大事にしてきました。小中学生へのみなさんにも協力していただき、パブリックコメントも実施され、子どもたちをはじめ。多くの意見が寄せられ仕上げられました。

こどもは、大いなる可能性をひめたかけがえのない存在であり、社会の宝です。また、社会の一員でもあり、あらゆる場面において権利の主体として尊重される必要があります。

すべてのこどもが将来への希望を持って、のびのびと健やかに育っていく環境を整備していくことが大切だと考えます。

国連子どもの権利委員会からも日本政府に貧困根絶のための資源配分を求める勧告と、競争的な学校環境がいじめや不登校、自殺などを助長しているのではないかと懸念を示し、教育制度の見直しを求める勧告が出されていることなどしっかり受け止め今後の施策検討の基本に添えること。子どもの意見表明権を学校現場でも生かし、子どもを学びの主役にするなど、今後、この条例の精神に基づいてこれまでの区の事業、子どもの貧困、学校、保育所、児童相談所、医療、保険相談など検証し、施策を改善・発展させていくことが求められます。私も努力したいと思います。

今回、子育て文教委員会として、委員会提案をすることに私も賛同して進めてきました。この経過の中で条例案に対する委員会審査を省略することになりました。区民目線で見ると区議会での経過、課題、各会派、各委員の主張などわからないとの指摘もあります。区議会の公開、区民の知る権利を保障していくための改善に努めたいと申し上げて討論を終わります。

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