「高齢者補聴器購入費助成に関する条例」に賛成の討論

日本共産党荒川区議会議員団を代表して議員提出議案5号高齢者補聴器購入費助成に関する条例に賛成の討論を行います。

本条例案は高齢者補聴器購入の助成額を25000円から50000円に引き上げるものです。

現在、助成を受けた方の補聴器購入費は平均20万円、助成額は費用の1割程度です。これでは購入を躊躇する方が出るのは目に見えています。荒川区は申請書を持っていっても助成を申し込まなかった方の調査を行うようですが、きっと補助額の低さが理由の一つに上がってくると考えます。

高齢者の2人に1人は難聴であると推計されており、高齢化が進む中で、聞こえの支援はきわめて重要な課題となっています。難聴は生活の質の低下につながり、認知症のリスクを高めることも明らかになっています。尊厳ある生活を送れるようにするために、聞こえの支援の充実は必要です。東京都は助成額の2分の1を補助していますので助成額を倍にしても荒川区の財政負担は200件で500万円です。1000件としても1千万円程度で財政的には十分出来ます。

委員会では始まったばかりだからと言うご意見もありましたが、始まったばかりだからこそ早く増額して、これまでの申請者にも差額を出すことを提案しています。

会計年度を超えた遡及適用についてご心配があるかもしれませんが、法制執務支援を行っている会社のQ&Aでは、租税等の国民に不利益な定めを遡及することはできませんが、相手方に利益をもたらす規定については、場合により、施行日前後の状態の公平な扱い等の見地から、遡及適用も、必要に応じて許されるものと思います。

会計年度を越える遡及適用ができないとまでは考えられませんので、自治体の判断次第であると思います。具体的な実情に即して、個別具体的な判断が必要であろうかと考えます。と書かれています。区民の利益になることについては積極的にすすめることが適当を申し上げ賛成討論とします。

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