「荒川区公園条例の一部を改正する条例(値上げ)」に反対の討論

私は日本共産党荒川区議会議員団を代表して、議案第39号荒川区公園条例の一部を改正する条例案に反対の討論をおこないます。

本条例案は、あらかわ遊園のリニューアルにともない、遊園を選択的施設として、受益者負担100%を前提に利用料設定。その結果、入場料を大人800円に、高齢者・中学生は400円として現行料金の4倍化、大型遊具・観覧車などの利用料金を引き上げ提案するものであります。

民間の遊園地等が数多くある首都圏で23区唯一の身近な公立遊園地の特色・役割が果すということはどういうことでしょうか。荒川区は子どもの貧困などを取り組む中で、子ども支援の一環としてあらかわ遊園を土木部の所管から子ども家庭部へ変更された経過もあります。今回の区の提案はこうした経過から見ても、きわめて選択的で市場原理にゆだね、100%受益者負担まかなうという遊園を公益性、必需性を全く見ていないことは間違っています。

あらかわ遊園は区立の遊園地として1950年の開園以来、区民はもとより、近隣、区外のみなさんからも親しまれ、多くの方が利用されてきました。その魅力はなんといっても気軽に立ち寄れる料金設定のもと、小さな子どもたちや保護者のみなさんをはじめ、すべての世代のみなさんがゆったりと安心して楽しいひと時が過ごせることだったのではないでしょうか。こうしてこそ、区立の役割が果たせるのではないでしょうか。

利用者は全体の3割が区民、7割が区外の方といいます。全体の利用料を下げるのと同時に区民料金の設定をおこなうなど区民利用を促進できるように工夫することこそ求められていると申し上げて討論とします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)