区政の焦点と日本共産党

荒川区一般職の任期付き職員の採用に関する条例に反対



議案第68号荒川区一般職の任期付き職員の採用に関する条例に反対の討論を行います。
最大で5年間に限定した任期付き職員の採用制度をつくることは、不安定雇用をさらに拡大するもので条例趣旨そのものに反対であります。
また、本条例制定は、汐入子ども園の施設長の外部採用を可能にするためのものであることが委員会審議で明らかになりました。本園は、当面は、区立保育園と幼稚園の合体施設で、将来は認定子ども園を目指していますが、これまでにない新たな運営形態でこどもたちの生活はどうなるのか、それを支える施設長などの選任は、決して軽い問題ではありません。当然、運営のあり方や施設長の資格、選任方法については、十分所管委員会で中間的な検討も示されるべきであります。
さらに本条例による具体的な選任にあたっては、適切な任用かどうか、特別区人事委員会の承認が必要であり、新年1月には職員を配置する現段階で、関係者の内諾も得ている時期であると考えられます。しかし、子育て文教委員会には所管部の検討内容は報告されていませんでした。条例審議を通じ総務委員会で、明らかになったことは、本施設長の条件には年令制限がないこと、課長級を想定していること、施設長や副園長の保育園長、幼稚園長なども一般職員で可能であり、保育士資格も教諭資格も必要がないというものであります。継続的な施設の運営を統括する施設長が短期任用で外部から資格も問わず選任すると言う説明では、到底容認できるものではありません。もし、現状の教育職員の中から任用できない特別な事情があるとすれば、その理由を説明すべきであります。また職員団体との労働条件にかかわる協議の必要性を区は、否定していますが、退職教諭を課長職で任用する可能性もある訳ですから、再雇用や再任用職員から管理職を選任することの、制度上の整合性など労使間協議はもちろんのこと、議会への説明責任も問われると考えます。
具体の適用も理解できないことも合わせて申し述べて反対討論とします。

(更新:2007/12/13)